徘徊老人・まだ生きてます

徘徊老人の小さな旅季行

2019-04-01から1ヶ月間の記事一覧

〔06〕徘徊老人~渡良瀬紀行

渡良瀬川との出会い 渡良瀬川の右岸から流れを望む 渡良瀬川の名前を知ったのは、小学生のときだった。本を読むことはまったくなかったが、地図や図鑑を見るのはさほど嫌いではなかった。悪天のために外で遊ぶことができなかったときは、兄と一緒に地図帳を…

〔05〕徘徊老人~沼津の海岸散歩する

ここに川終わり、海始まる 川の左岸から河口方向を見る 狩野川は、私に鮎の友釣りの楽しさと難しさ、奥深さを教えてくれた。鮎釣りは主に中流域で行うので、沼津市はいつも通過し、伊豆の国市の大仁から伊豆市の嵯峨沢橋の間で竿を出す。今回は、鮎釣りはま…

〔04〕徘徊老人・国分寺崖線を歩く

崖線は私の青春の前に、いつも立ちはだかっていた 国分寺跡から桜の向こうにある国分寺崖線の森を望む 今ではとても信じられないことだが、半世紀ほど前の私にも青春時代があった。 16歳のころ、市の北側に住む少女(同学年)の家を訪ね、国分寺跡のある方へ…

〔03〕徘徊老人・別所沼公園に行く

立原道造を知る 教室に入ると、顔見知りになったばかりの女性がいた。クラスの中では一番幼そうな雰囲気だったが、一方で、整った顔立ちをしているという印象を抱いていた。彼女は一人で文庫本を読んでいた。私は「何読んでるの、プロレスの本?」と斜め前か…

〔02〕徘徊老人~スプリング・エフェメラル

春の先駆け~オオイヌノフグリ 春を探しに徘徊する 私にとって、春の到来をしみじみ感ずるのは、暦の上でも、日差しの温かさでもない。徘徊中、路傍にある草の花を見出した時である。彼女らが葉を伸ばし始めたことに気が付いたとき春が近いことを思い、その…

〔01〕徘徊老人・城ケ島に行く

ブログ、はじめました。 「冷やし中華、はじめました」なら季節感を覚えることができるが、いまさらブログを始めたところで、関心を抱く人はほとんどいないと思う。 日記など、生まれてから一度も書いたことはない。書きたいと思ったこともなかった。SNSにも…