徘徊老人・まだ生きてます

徘徊老人の小さな旅季行

2023-01-01から1年間の記事一覧

〔99〕やっぱり、奥州路は心が落ち着きます(1)中尊寺から遠野まで

毛越寺にあった芭蕉の句碑 ◎私を奥州路へと駆り立てるものとは 兵どもが夢の跡~衣川の戦いがおこなわれた場所 磯釣りの取材が立て込んでいた十数年前まではよく東北地方に出掛けていた。それがある時期から四国が主体となり、少しづつ北へ足を向けることは…

〔98〕山陽路の帰りに(2)備中高梁で山田方谷先生を偲ぶ。そして井倉峡、井倉洞へ

クレオパトラのショーベン滝!?(実は井倉滝) ◎備中高梁に向かう 成羽美術館~児島虎次郎にちなむ 津和野を離れ、私は高梁市を目指した。高梁市の成羽町には写真の「高梁市成羽美術館」があるからだ。もっともそれは高梁市街からは西に8キロほど離れた場…

〔97〕山陽路の帰りに(1)松陰神社・須佐・津和野を訪ねる

山陰本線・惣郷川橋梁 ◎松陰神社を巡って 松陰神社の大鳥居 私が萩を訪れる最大の理由は「松陰神社」に出掛けることだ。時間が無くて萩城や萩城下町を歩くことは省略しても、この松陰神社だけは必ず立ち寄る。もっとも、ここでも参拝はしないのだが。 松陰先…

〔96〕久し振りの山陽路、ちょっと寄り道も(7)下関界隈から日本海、そして萩へ

馬関(関門)海峡を守る長州の大砲 ◎長府庭園を散策 正門付近の景観 山口市街からは山陽道を使って小月ICまで行き、そこから国道2号線で下関市街へと向かった。当初は海岸線に出て宇部や小野田を通ることも考えたが、やはりそこも工業地帯なので今ひとつ…

〔95〕久し振りの山陽路、ちょっと寄り道も(6)錦帯橋、柳井、そして山口、秋吉台へ

秋芳洞・百枚皿 ◎初めて錦帯橋を渡る 錦川左岸の河原から橋を眺める 岩国市には取材で何度も宿泊したことがあるので、市内から10分程度の場所にあるこの橋は何度か見学したことがあった。もっとも、すべてその姿を眺めただけで、橋を渡ったことはなかった…

〔94〕久し振りの山陽路、ちょっと寄り道も(5)竹原の町並みから原爆ドーム。そして厳島神社へ

厳島神社の大鳥居を望む ◎竹原市の「たけはら町並み保存地区」へ 三原市のエヒメアヤメの自生南限地区 尾道市を離れ、この日の宿泊地である広島市に向かった。基本的には海岸線を走るつもりだったことから、途中には三原市、竹原市、呉市がある。このうち、…

〔93〕久し振りの山陽路、ちょっと寄り道も(4)しまなみ海道、そして大好きな尾道(渡船)

決して見飽きることがない尾道の渡船 ◎しまなみ海道~まずは生口島へ 生口島の名荷港から下鷺島と佐木島を望む 福山市のホテルを出発して尾道市へ向かった。いつもなら少し遠回りをして「鞆の浦」経由で行くのだけれど、そこには昨日に見学していることから…

〔92〕久し振りの山陽路、ちょっと寄り道も(3)吉備路から倉敷、そして福山まで

旧下津井駅と保存車両 ◎吉備津神社~旧吉備国の総鎮守 旧吉備国の総鎮守。のちに備中国の一宮 「吉備」の名を聞くと「吉備ダンゴ」や「吉備真備(きびのまきび)」をすぐに連想してしまうが、実際に吉備の地を訪れたのは今回が2回目。もっとも、1回目はほ…

〔91〕久し振りの山陽路、ちょっと寄り道も(2)太子町から岡山後楽園まで

閑谷学校のよく磨かれた講堂内 ◎太子町の斑鳩寺を訪ねる 仁王門 奈良の當麻寺の西には二上山があり、その西麓に太子町がある。こちらがより古い明日香だったと考えられており、奈良の明日香に対し「近つ飛鳥」とも呼ばれている。この辺りも大好きな場所のひ…

〔90〕久し振りの山陽路、ちょっと寄り道も(1)神戸から姫路城まで

下関と言えばもちろんフグ ◎久し振りに山陽路を巡る。帰りは寄り道も 神戸港ハーバーランドからメリケンパークを望む 山陽路にある名所や私の好みの場所には何度も訪れているが、いずれも瀬戸内海沿岸の取材か、あるいは九州・四国取材の途中に立ち寄ってい…

〔89〕よれよれ西国旅(9)奈良盆地を西から東。そして最後は滝見物

大和多武峰・談山神社 ◎奈良盆地を西から東へ 當麻寺の三重塔(西塔) 天川村の旅館で極めて心地よいもてなしを受けた私たちは、奈良盆地にある立ち寄り場所に向かった。「一言主神社」「當麻寺」「大神神社」「山辺の道」「箸墓古墳」「石上神宮」などを想…

〔88〕よれよれ西国旅(8)四国から和歌山、そしてちょっぴり奈良へ~魅力的な川を発見!

紀伊半島の南端~古座川・小川(こがわ)の朝 ◎南海フェリーに乗って阿波から紀伊へ 南海フェリー・徳島港ターミナル 淡路島と四国東半分の旅は昨日で終え、今日は10時55分発のフェリーに乗って和歌山港へ向かい、今度は和歌山、奈良の旅を始める。翌日…

〔87〕よれよれ西国旅(7)山中の寺から鳴門スカイライン、そして最後は鮎喰川

◎太龍寺~二十一番札所・またまたロープウェイに乗る 西日本最長のロープウェイに乗る 太龍寺は高野山の奥の院と建物の配置がよく似ていることから「西の高野」と呼ばれているそうだ。本堂は標高500mのところにあり麓との比高は450mほどあるため「遍…

〔86〕よれよれ西国旅(6)室戸岬方面から徳島県東岸へ~DMVに初乗車も!

室戸岬の岩場から灯台を望む ◎金剛頂寺~二十六番札所 本堂 四国の旅は後半を迎えた。2日後には徳島港からフェリーを使って和歌山に移動し、今度は紀伊半島を巡る旅となる。 四国の旅で欠かすことができない場所はいくつかあるが、そのひとつが「室戸岬」だ…

〔85〕よれよれ西国旅(5)再び徳島、そして高知へ~龍馬には会わなかったけれど

◎別格本山・箸蔵寺に初参詣 箸蔵寺まではロープウェイを利用 金刀比羅宮への参詣は早めに挫折してしまったので、予定が大幅にくるった。当初はこんぴらさんで大半の時間を費やし、その後は一気に南下して徳島県に入り、国道沿いにある名勝にいくつか立ち寄り…

〔84〕調子はどうですか?銚子はいいですよ!!

初めて銚子電鉄に乗った! 落陽を受けて赤く染まる犬吠埼灯台 ◎銚子電鉄に乗る 銚子駅舎を望む 銚子市には何度も足を踏み入れていたが、この地を目的として出掛けたことは一度もなかった。日本一の取り扱い高を誇る銚子漁港や、イセエビ釣りが可能だった黒生…

〔83〕よれよれ西国旅(4)高松から琴平まで讃岐の国を巡る~讃岐うどんは食べなかったけれど

瀬戸大橋 ◎広大な敷地を有する栗林公園を訪ねて 紫雲山を借景とする庭園 栗林(りつりん)公園(国の特別名勝に指定)にはずっと以前に一度だけ訪れたことがあったが、そのときはほとんど時間がなかったためにほんの少しだけ中を覗いただけだった。そこで、…

〔82〕よれよれ西国旅(3)少しだけ逆打ち~そして屋島、高松港まで

金刀比羅宮に通じる高松琴平電鉄(ことでん) ◎大窪寺(八十八番札所)から車で逆打ち 大窪寺の山門 徳島県美馬市の宿を出発。この日は香川県高松市に宿をとっていた。 国道193号線を北上して讃岐山脈に入り、徳島と香川の県境を越えたところで国道377…

〔81〕よれよれ西国旅(2)徳島市街、そして吉野川(というより中央構造線)を遡上

脇町・うだつの町並み ◎吉野川河口にて 眉山としか呼びようのない姿 徳島市街の名所に「眉山(ひざん)」がある。標高290mの低山ではあるが、徳島市街のどの方角からも眉のような姿に見えるため、そう名付けられたとのこと。『万葉集』に「眉のごと雲居…

〔80〕よれよれ西国旅(1)淡路、鳴門、そしてちょっぴり徳島

リヴィエール作『エデンの園』の一部分 ◎18泊19日の旅に出る 明石海峡大橋を淡路SAから眺める 体はすっかりヨレヨレになりながらも、心はまだまだあちこちに寄れ寄れと叫ぶため、少し無謀とも思えたものの18泊19日の旅に出ることにした。目的地は西…