終わりなき日常を旅する

徘徊老人・まだ生きてます

〔15〕ヨーコを探して港へ(2)ヨコハマ・ヨコスカ

横浜、そして横須賀へ 港の見える丘公園のイングリッシュガーデンからベイブリッジを望む 横浜に初めて行ったのは、10歳前後の頃である。横浜地方気象台に勤めていた叔父(母の弟)一家が山手町にある官舎に住んでいたので、夏休みに母と一緒に訪ねた。そ…

〔14〕ヨーコを探して港へ(1)横浜慕情

ヨーコの原像を探すために横浜へ出掛けた 山下公園の正門付近から海方向を望む ヨーコの名には格別な思いがある。ありふれた名なので、記憶にあるだけでも同級生には「洋子」「庸子」「陽子」「容子」がいたし、社会人になってからも「燿子」「葉子」「曜子…

〔13〕金沢逍遥~ただし横浜市金沢区のほうです(その2)

金沢八景とその由来 平潟湾で採った貝を洗う人 金沢八景とは「小泉夜雨」「称名晩鐘」「乙艫(おつとも)帰帆」「洲崎晴嵐」「瀬戸秋月」「平潟落雁」「野島夕照(せきしょう)」「内川暮雪」の八つの風景をいう。17世紀末、心越禅師(中国からの亡命僧。…

〔12〕金沢逍遥~ただし横浜市金沢区のほうです(その1)

金沢は金沢区が一番!? シーパラダイスにあるアトラクションのひとつ「バイキング」 金沢大学医学部出身の知り合いがいて、その人は実に“金沢愛”に満ちていた。埼玉生まれの埼玉育ちなので”郷土愛“とも違う。加賀の金沢ではとても素敵な青春時代を送ったの…

〔11〕駒込界隈を巡る

武蔵野台地のヘリを訪ね歩いてみた 六義園の内庭に至る門 駒込界隈には特別な用事はほとんどないのだが、時折、この町を散策してみたくなることがある。この地では時(とき)は幾筋もの流れをもっていて、人の歩みでは追いつけない時、数百年いや数千年前に…

〔10〕羽田空港周辺を飛び歩く

10代の頃、羽田空港は私の逃げ場だった 京浜島つばさ公園から空港を望む 10代の半ば頃からしばらくは羽田空港に出掛け、展望デッキから飛行機の離発着をのんびりと眺めるということがよくあった。 学校に行くことは、最初の一か月で興味を失った。朝、京…

〔09〕徘徊老人・東急世田谷線散歩

こんなに立派になっちゃって 世田谷線もすっかり今様に ボロっちい電車といえば、多摩の田舎では南武線、歌の世界では池上線というのが通り相場だった。 南武線は、私の地元を通っているので、幼い頃から何度となく利用している。小学生の頃、母と、横浜に住…

〔08〕徘徊老人・足尾~渡良瀬川上流紀行

足尾砂防ダムから渡良瀬川が始まる 5月11日は足尾銅山鉱毒事件の転換点の日 1974年5月11日、国の公害等調整委員会は当時の古河鉱業の加害者責任を認め、鉱毒事件の被害者に対する補償金の支払いを命じた。これは、1970年の「公害国会」以来、…

〔07〕徘徊老人・越生~山吹、ツツジ、滝と峠と

越生町には訪ねたい場所がいろいろある 越生は梅林と同じくらいツツジで有名 埼玉県の越生(おごせ)町といえば、まず「越生梅林」を思いうかべる。ここは関東三大梅林のひとつとされている。また、梅の実の生産高でも、越生は埼玉県随一らしい。さらにいえ…

〔06〕徘徊老人~渡良瀬紀行

渡良瀬川との出会い 渡良瀬川の右岸から流れを望む 渡良瀬川の名前を知ったのは、小学生のときだった。本を読むことはまったくなかったが、地図や図鑑を見るのはさほど嫌いではなかった。悪天のために外で遊ぶことができなかったときは、兄と一緒に地図帳を…

〔05〕徘徊老人~沼津の海岸散歩する

ここに川終わり、海始まる 川の左岸から河口方向を見る 狩野川は、私に鮎の友釣りの楽しさと難しさ、奥深さを教えてくれた。鮎釣りは主に中流域で行うので、沼津市はいつも通過し、伊豆の国市の大仁から伊豆市の嵯峨沢橋の間で竿を出す。今回は、鮎釣りはま…

〔04〕徘徊老人・国分寺崖線を歩く

崖線は私の青春の前に、いつも立ちはだかっていた 国分寺跡から桜の向こうにある国分寺崖線の森を望む 今ではとても信じられないことだが、半世紀ほど前の私にも青春時代があった。 16歳のころ、市の北側に住む少女(同学年)の家を訪ね、国分寺跡のある方へ…

〔03〕徘徊老人・別所沼公園に行く

立原道造を知る 教室に入ると、顔見知りになったばかりの女性がいた。クラスの中では一番幼そうな雰囲気だったが、一方で、整った顔立ちをしているという印象を抱いていた。彼女は一人で文庫本を読んでいた。私は「何読んでるの、プロレスの本?」と斜め前か…

〔02〕徘徊老人~スプリング・エフェメラル

春の先駆け~オオイヌノフグリ 春を探しに徘徊する 私にとって、春の到来をしみじみ感ずるのは、暦の上でも、日差しの温かさでもない。徘徊中、路傍にある草の花を見出した時である。彼女らが葉を伸ばし始めたことに気が付いたとき春が近いことを思い、その…

〔01〕徘徊老人・城ケ島に行く

ブログ、はじめました。 「冷やし中華、はじめました」なら季節感を覚えることができるが、いまさらブログを始めたところで、関心を抱く人はほとんどいないと思う。 日記など、生まれてから一度も書いたことはない。書きたいと思ったこともなかった。SNSにも…